文化財の保存は、一部の専門家や行政に任せるだけでは先へ進みません。NPO JCPは、一般社会へ情報を普及することで、文化財保存支援活動の裾野を広げ、将来へ繋いでいきます。文化財レスキューにおいても、所有者、修復専門家、ボランティアの皆さんを繋ぐことでその活動に寄与していきます。
文化財を保存していくためには、技術者、保存科学者、美学美術史家、歴史学者、材料学の研究者など、専門家の協力が欠かせません。これら多彩な分野にまたがる専門家をネットワークで繋ぐことにより、横断的、学際的な保存活動を実現していきます。
文化財の保存活動には、専門家以外にも、多くの方々の応援が必要です。NPO JCPでは、市民の方々に文化財の大切さを理解していただくため、修復の現場を見ていただいたり、ワークショップを開催したりするなどの活動を行っています。スタディツアーも国内外で開催。
谷根千界隈の地域全体を会場とした「芸工展」の企画の一つとして開催されていた「修復のお仕事展」に、初回の平成21年から最終回の平成30年まで、10年にわたって参加しました。「修復のお仕事展」は、様々な分野の保存修復技術者が、その仕事ぶりを紹介する展覧会で、NPOJCPでは活動報告などのパネル展示をさせていただきました。
実施日:平成30年4月18日~4月21日
台湾を縦断する3泊4日の旅です。
台北の故宮博物院、台中の国立台湾美術館、新しくできたばかりの故宮博物院南院を見学しました。 また、人気の観光地・九份やJCPが保存修復支援した鹿港龍山寺も訪れました。
実施日:平成25年11月12日~17日ベトナムを北から南に縦断する世界遺産スタディ・ツアー。タンロン皇城(ハノイ)、フエの王宮、皇帝廟(フエ)、ミーソン遺跡(ミソン)、古都ホイアン(ホイアン)を見学しました。
実施日:平成23年1月7日~8日前回のシンポジウムから2年が経過し、「文化財が私達の社会にどのような役割を果たしているのか」を伝えていきたいという意図を踏襲しつつ、今回は特に民俗文化の継承に焦点を当てた内容とし、有形無形の文化財保存と被災地の復興をテーマとしました。「東北学」を提唱した民俗学者の赤坂憲雄先生に登壇していただき、福島県飯舘村に伝わる「三匹獅子舞」を比曽芸能保存会の皆様に実演して頂きました。そして、被災地の文化財被災状況と復興の様子についての事例報告、パネルディスカッションが行われました。(実施報告書有り)
実施日:平成23年9月27日~10月4日専門家講師と共に、トルコアナトリア地方、イスタンブールなどの世界遺産を見学しました。(カマン・カレホユック遺跡、カッパドキア、サフランボル、イスタンブールなど)
実施日:平成22年12月12日~14日和紙の紙漉き工房を訪問しました。【山口県山口市千々松工房~島根県三隅町窪田彰様工房~西田誠吉様工房~三刀町井谷伸次様工房~八雲町安部信一郎・紀正様工房~広瀬町広瀬和紙製作所~岡山県津山市上田手漉き和紙工房】